国の文化を語るうえで、食べ物は外せません。ここではエチオピア料理の一部をご紹介します。

生肉 ቁርጥ

エチオピアには牛の生肉を食べる習慣があります。農村部では牛1頭をと殺し、それぞれの部位を余すところなく頂きます。残ったものは干し肉として保存します。と偉そうに言っておりますが、私は農村にはあまり行ったことがないので、聞き及んだお話です。都市部ではさすがにそういう風景は見られませんが、ちょっとしたご馳走感覚で食べに行く人も多いです。いたるところに肉屋があり、男性の肉屋さんが大きなナイフで勢いよく肉をさばいています。食堂が併設されているところでは、生肉が食べられます。ミトミッタやアワゼと言った香辛料を付けてインジェラと共に食べます。ただし、雑菌や寄生虫など衛生上のリスクは高いです。エチオピア人の中にも、「生肉はNG」という人は多くいます。そんなわけであまりオススメは出来ませんが、チャレンジしてみたい方は、店の回転率、清潔度、様々な要因を考慮し、体調を整えたうえで臨んでください。もちろん、自己責任でお願いします。

ヨハンネス・クットフォー

グラゲ族の名物料理クットフォーክትፎは生の牛肉のユッケみたいなものです。写真は別で載せます。ここはクットフォーの名店「ヨハンネス・クットフォーዮሐንስ ክትፎ ቤት」です。料理はもちろん、内装も伝統的な家屋を基調としており、とても良い雰囲気です。写真に店員さんが写っていますが、きれいなシャツを着ていますね。グラゲという民族は商才に長けていると言われますが、こういう細かい気遣いがあってのことなのでしょう。店員さんの愛想もよく、気持ちよく食事ができるレストランです。クットフォーを食べるなら、ここがおすすめです。店の回し者ではありませんが。