アムハラ語には英語の”the”のような機能を果たす形態素が存在します。定冠詞という用語を使っている日本語の文法書もあります。文法用語はどんなものでも構わないのですが、ここではより正確にするため、「定性接辞」と言う用語を使っていこうと思います。少しまどろっこしいかもしれませんが、今後も接辞はたくさん出てくるので慣れてくださいね。


定性接辞の形

定性接辞は名詞の後ろに置きます。その形を見てみます。

子音で終わる名詞の場合

-uを付け、単語単体での最後の6列文字は2列の文字に変わります。また複数形の-oččが付いた名詞は全体で一つの名詞としてとらえますので、子音終わり扱いです。以下に若干の例を示します。

音の変化に対応して、最後の文字が2列文字になっていることにご注意ください。

母音で終わる名詞の場合

-wという要素を付します。文字は単にውを付ければオッケーです。

その他注意事項

使用頻度はあまり高くありませんが、名詞が明らかに女性である場合、定性接尾辞は-wa ዋ となります。

また、一部の名詞には、定性を表すための特別な形態が存在します。現在執筆中です。