アムハラ語には「私の~」「彼の~」など所有者を表す方法が2通りありますが、本課ではその一つ「所有人称接辞」を学習します。(もう一つは所有接頭辞yä-で、次の第7課で扱います。)

「所有人称接辞」とは、名詞の終わりに接尾辞を付けることによって、名詞の所有者を表すものです。以下にቤት「家」とውሻ「犬」を例にとって、「誰の家か」「誰の犬か」を表現します。

以上から分かるように、名詞の末尾に所有者に応じて所有人称接辞を付けます。次に母音で終わる名詞の例を見てみましょう。

母音で終わる語の場合、単数形は簡単です。複数形では母音の衝突に伴って、母音が脱落したりします。しかし、これはルールを覚えるよりも、発音しやすいようにすればすぐに慣れてきます。