ここでは4つの文字を見ていきます。どれも頻用の文字です。

行の文字

/s/の子音を伴う2つ目の文字です。この文字の母音の操作は、私が思うにもっとも基本的なものだと感じます。第1列と第6列は形がよく似ています。第1列 は上の棒を垂直に、第6列 ስ は棒を左側に傾けましょう。小さな活字では見分けがなかなかつきにくいかと思いますが、学習が進み単語や動詞の活用を覚えるとある程度勘も働いてくるので、苦労はなくなるでしょう。はじめにしっかり覚えてくださいね。

行の文字

この文字は ሰ の文字の上に棒を加えた形です。棒がある以外は ሰ の文字と全く同じです。活字の場合、この文字は第1列 ሸ と第6列 ሽ がさらに判別しづらくなっていますので注意してください。

行の文字

放出音を表す文字の1つ目です。真ん中に一本線の入った文字です。なんとなく母音の操作は他と共通する部分がある気がしますが、第4列はグッと左に曲げます。

行の文字

これは基本的な母音の操作のような印象です。

練習

(1)qǝbe
「バター」という意味です。独特の香りがし、日本の椿油のように、頭に塗る女性もいます。このにおいを嗅ぐとエチオピアに来たのだなと感じられます。

(2)qǝrb
「近く」という意味です。タクシーの値交渉で頻用するでしょう。

(3)bar
「バー」つまり現代風の酒場のことです。

(4)sǝbäru
「壊してください」という意味です。実際に使う場面があるかは分かりません。

(5) qäšǝr

これはスパイス入り紅茶の一種です。特に生姜の香りが強く、風邪をひいたときに飲むとよいとされています。