ローマ字の表記について

アムハラ語はエチオピア文字を使って書かれますが、表す音をローマ字で表記しなければならない場合が当然あります。しかし、アムハラ語をどのようにローマ字で表記するかはある程度の傾向は存在するものの、公的に定まった規則はありません。エチオピア人に尋ねると色々な書き方をしてくれます。アムハラ語に限ったことではありませんが、ローマ字への転写はあくまで目安と考えてください。

一方で、このサイトで用いるローマ字(に改変を加えたもの)は、言語学でいうところの「音素表記」というもので、アムハラ語の音の体系を比較的正確に表したものです。基本的にこのローマ字が表す音声を覚えればわりと正確に発音できるようになっています。

例えば陸上選手に「ケネニサ・ベケレ」、ローマ字表記ではKenenisa Bekeleと書かれる人物がいますが、ローマ字通りに読んでもあまり通じません。アムハラ語でqänänisa bäqqäläなのだということを知り、そのように発音しないとなかなか分かってもらえません。

このサイトはなるべく正確にアムハラ語を勉強していただきたいので、「音素表記」を用いることにします。なお音素表記は通常/ /で挟み、実際に現れてくる「音声」を[ ]で挟むことが言語学の慣習となっています。この辺りは少し専門的になるので深入りはしません。あまり難しく考えすぎずに、ここで用いられる音素表記のローマ字が実際にどのように発音されるかを覚えておきましょう。

母音

アムハラ語には母音が7つあります。日本人にとっては難しいものもあるので、ここでしっかり練習しましょう。

子音

子音は30個ほどあります。中には日本人にとってかなり「エキゾチック」なものもあります。練習しましょう。

その他重要事項と練習問題

母音と子音以外の発音面での重要事項を解説します。必ずご覧ください。